昨日も各地で観測史上最高気温を観測した地域がありますが、本当に連日、酷暑ですね!
今週は熊本や飯塚の施設回りを致しましたが、運転中もずっと強烈な紫外線を浴び、日に日に肌が黒くなっています。美白シートを貼ったまま運転したいくらいです。(笑)
さて、シカゴ大学山口教授の記事が7月24日の日経新聞に掲載されていましたので、
一部を抜粋してご紹介致します。
ポイント
・雇用改革は「意図せざる結果」生む懸念あり
・社外業績を考慮しない雇用慣行の是正必要
・長期育休増えれば「間接差別」さらに強化も
ジェンダー格差指数では「女性の経済的機会と参加度」で、日本は135国中102位と極めて低い。
そのような中で、安倍晋三政権の成長戦略「日本再興戦略」のひとつ、女性の活躍の
推進を政策目標に掲げた事は高く評価できる。
しかし、政策の意図が正しくても「意図せざる結果」を生む懸念もある。
可能性の高い施策
1.いきすぎた雇用維持型から労働移動支援型への政策転換
移動する労働者のキャリア発展を阻害し人材活用の非効率を生みだすという意図せざ
る結果を生み出す可能性がある。
↓
企業が社外・社内に関わらず個人の業績を適正に評価する報酬制度に移行する事を
国が支援し、企業を越えて労働者がキャリアを形成する事の難しさを軽減する必要が
ある。
2.子供が3歳になるまで育児休業育児短時間勤務をしやすい職場環境整備
仮に女性の育児離職が下がっても、女性は平均的にコストが高いと企業が判断し、女
性の正規雇用を控えたり女性への人材投資をしなかったりする従来の慣行が更に強
化されかねない。
↓
働き方の多様性に関わらず企業が公平に人材活用対象とみなす制度・慣行に切り替
える事を促進する必要がある。
それから、企業の人材活用のありかたの透明性を高めることで、開かれた市民社会に
とって望ましい企業を選別出来る。そのような企業が市民に支援されて栄える社会の
仕組みを作る上で、「見える化」の政策が重要との事です。
新しい施策を試みるには、あらゆる角度からの見解が大切ですね。
ご紹介致しました山口一男教授の基調講演が、8月3日(土)に天神のアクロスで予定されています。
テーマ
「ダイバーシティ・女性活躍の推進は、なぜ日本社会・日本企業に欠かせないのか?」
参加費無料です。ご興味のある方はあすばるのホームページにて御申し込みの
うえ、ぜひ、ご参加されませんか。